もう3月になったというのに、今年の予定を告知するのはマヌケな感じがしますが(こういうものは、年頭に書かないと、どうも締まりませんね)しばらくブログの更新が滞りそうなので、一年間の見通しなどをお知らせしておきます。
●2月、おかげさまで『ブラック・アゲート』(光文社)を上梓できました。私のスケジュール調整がうまくいかず、発刊が年を越してしまったのですが、よろしくお願い致します。
●4月発売の文芸誌「読楽」(徳間書店)に、読み切り短篇が掲載される予定です。日本SF大賞受賞第一作のSF作品は、短篇ですが、この作品になります。
●年内に《妖怪探偵・百目》を最低2本はお渡しする約束になっているので、いずれかの時期に、文芸誌「小説宝石」(光文社)に掲載される予定です。
●これは私の仕事ではないのですが、なんと、舞台版「ラ・パティスリー」が、
DVD化されるそうです。舞台で観られなかった方も、これなら、ご家庭で観られます!
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●『深紅の碑文』は、今年の年末か来年年明けには脱稿予定。物語は最後まで見通しがついているので、2013年の発刊予定が動くことは、よほどのトラブルが起きない限り無いでしょう(←と言っていると、突然、トラブルが起きたりするのですが。『華竜の宮』のときは、脱稿直前にパソコンが壊れました。あんな恐ろしい目には、もう遭いたくない……)
ここまでが年内の仕事で、以下は、来年以降の話になります。
●海洋SFシリーズからいったん離れた後、どんなSF作品を長篇として発表していくかということも、現時点で、ほぼ方向性が決まりつつあります。前々から、人間の感覚器官の変容に興味があったので、この部分に焦点を当てた物語を、現在、模索しています。たぶんこのテーマは、設定や方向性の違う、ふたつの長篇の形で世に出ることになるでしょう。そのうちのひとつは、わりと早い段階で、その一部をお見せできるかもしれません。
●『リリエンタールの末裔』に所収の「幻のクロノメーター」の評判が結構よいそうですが、SFやファンタジーを絡める形で、歴史物の長篇を書く予定があります。まずは、再度、イギリス史から題材を取った作品を。歴史物は、今後、私の持ちネタのひとつになるかもしれません。
●単発で短篇の話を頂いております。これは、2013年に入ったら、アンソロジーに収録される予定です。
●上記以外にも、長篇の予定がいくつかあります。SF、非SF、混在しておりますが、上記の順に片づけていかねばならないので、すべて「未定」の段階です。